有利区間とは?
有利区間とは、AT(アシストタイム)やART(アドバンスド・リプレイタイム)の抽選を有利に受けられる区間のことで、AT・ARTや特定のボーナスなども含まれます。非有利区間(通常時)とは異なる特性を持っています。主に6号機の時代から存在し、6.5号機においても重要な役割を果たしています。
有利区間の概念は5.9号機にて内規で定められており、6号機は2018年2月に施行となった遊技機規則改正後から6号機が始まっています。

パチンコにおける内規とは、日工組(日本遊技機工業組合)と日電協(日本電動式遊技機工業協同組合)が組合内で定めた内部の規則(ルール)です。日工組や日電協に加盟していないメーカーは守る義務はありませんが、守らないとホール設置に必要な筐体に貼るシールを貰えないため、実質守るしかないです。業界を自主規制することで、警察庁から規制されないようにバランスを取っています。
有利区間の基本
- 有利区間の定義と目的: 有利区間は、AT・ARTの抽選が有利になる区間を指し、出玉抑制(リミッター)のために設けられました。
- 有利区間の歴史: 5.9号機から導入され、6号機、6.5号機においても継続して採用されています。
- 有利区間の規制: 初期の有利区間は1回あたり最長1500G、滞在比率上限70%でしたが、6.5号機では最長4000G、滞在比率の上限撤廃などの変更がありました。6.6号機では最長6000Gと変更がありました。
有利区間の終了タイミング
- 終了の条件: 4000G消化時、差枚2400枚獲得時、設定変更・リセット時、機種ごとに設けられた条件を満たした時などがあります。(6.6号機では最大6000G消化時)
- 攻略のポイント: 機種ごとの有利区間の特性を理解し、それに基づいた戦略を立てることが重要です。
有利区間の攻略要素
- 攻略法の例: 特定の機種では、有利区間の状態を把握することで、より効果的なプレイが可能です。
- 高純増機の活用: 有利区間が短い場合でも、高純増機を利用することで、効率的に出玉を増やすことができます。
- 有利区間ランプの活用: 有利区間ランプの有無や状態を確認することで、機種の状態を判断し、攻略に役立てることができます。
スマスロは有利区間ゲーム数上限なし
2022年11月21日に導入されたスマスロ(スマートスロット)では、従来のパチスロ機に存在していた有利区間のゲーム数上限が廃止され、制限なしのプレイが可能になります。この変更により、出玉の性能が向上することが期待されており、多くのプレイヤーから注目されています。
ただし、この有利区間ゲーム数上限の廃止はスマスロに限定されたものであり、既存の6号機や6.5号機、6.6号機には引き続き有利区間ゲーム数上限が存在するため、これらの機種に関しては従来通りのルールが適用されることに注意が必要です。
Aタイプに有利区間はない
有利区間に関して、ジャグラーなどのAタイプ機(ノーマル機)では存在しないという点があります。これは、Aタイプ機がリアルボーナスのみを提供し、ARTやAT、疑似ボーナスのような特別な抽選が不要であるためです。
また、変速スペックのリノタイプ機種においても、基本的には有利区間は存在しません。リノタイプでは、内部モードの移行によってリアルボーナスの確率が高まるだけで、有利区間による追加の抽選は必要ありません。
非有利区間とは?
非有利区間については、これは有利区間が終了した後に移行する状態を指します。非有利区間では、ARTやATの抽選が特別に優遇されることは少ないですが、一部の機種では非有利区間をARTやATにしたものも存在するため、必ずしも不利な状態とは限りません。
有利区間のゲーム数
世代 | 有利区間上限 | 出玉上限 | 有利区間ランプ告知義務 | コンプリート機能 | 代表機種 |
---|---|---|---|---|---|
スマスロ | なし | 差枚数2,400枚(2,400枚+投資分) | なし(任意) | 19,000枚到達で当日稼働停止 | ・吉宗ライジング ・マクロスフロンティア4 ・バイオハザードヴィレッジ ・忍魂参 ・南国育ち ・北斗の拳 |
6.6号機 | 6,000G | - | |||
6.5号機 | 4,000G | ・犬夜叉 ・甲鉄城のカバネリ ・沖ドキGOLD ・ガンダムユニコーン ・武装神姫 | |||
6.4号機 | 3,000G | MY2,400枚 | なし | ・ひぐらし祭2カケラ遊び編 ・Sスーパー海物語 IN JAPAN祭 | |
6.2号機(6.3号機) | あり(必須) | ・ゼーガペイン2 ・押忍!番長ZERO ・うしおととら ・沖ドキduo ・アラジンAクラシック | |||
6.1号機 | 1,500G | ・コードギアス反逆のルルーシュ3 ・頭文字D ・チバリヨ ・戦国コレクション4 ・ルパン三世~イタリアの夢~ | |||
6.0号機 | ・バジリスク絆2 ・リゼロ ・HEY!鏡 | ||||
5.9号機 | MY3,000枚 | ・戦国コレクション3 ・ゴッドイーター2 ・乙女マスターズ ・ブラックラグーン3 ・スロット超ガンツ |
この表は、各世代のパチスロ機の有利区間上限、出玉上限、有利区間告知義務の有無、コンプリート機能の有無、そして代表的な機種を示しています。これにより、各世代の特徴と進化を一目で理解することができます。
6.5号機では、有利区間の上限が4,000ゲームに設定され、プレイヤーが獲得できる最大枚数が2,400枚の差枚に変更されています。この変更により、同一有利区間内での最大獲得枚数が2,400枚+差枚に増加したことは重要なポイントであり、プレイヤーが多くのメダルを投資しても、より多くの出玉を獲得しやすくなっています。
6.6号機では、有利区間の上限が6,000ゲームに緩和されるため、S機においても完走しても有利区間がほぼ途切れるという事が無くなるでしょう。
有利区間ランプとは?
有利区間ランプは、スロット機に搭載されているランプで、プレイヤーが有利区間に滞在していることを告知する機能です。このランプは主にメダルIN枚数付近に表示されることが多く、朝イチのリセット判別などに活用されます。

大当たり終了後に有利区間ランプが点灯している場合、有利区間が継続していることを示します。逆に、ランプが消灯した場合は非有利区間に移行し、その後ランプが再び点灯すれば有利区間に再突入したことになります。6.4号機では有利区間ランプの告知義務が撤廃されたため、有利区間ランプがない機種も登場しています。
有利区間は廃止?
2022年11月21日から導入されたスマスロ(スマートスロット)では有利区間の「ゲーム数上限」がなくなりますが、出玉の上限は設定されています。なので、スマスロでも有利区間が廃止されるわけではありません。
差枚で2,400枚を獲得すれば、有利区間は再びリセットされATやARTを一度終了するのは変わりありません。その代わり、有利区間の始まりを上位ATにしたり、高確率の引き戻しゾーンにしたりすることで大量出玉を獲得しやすいスペックにしている機種が多いです。
有利区間適用遊技機はオンラインパチスロでも遊べる
有利区間を搭載した遊技機は、実はオンラインパチスロでも遊ぶことができます。
なんとオンラインパチスロでは有利区間搭載遊技機だけでなく、それ以前の4号機・5号機もリアルマネーで遊技することができます。
オンラインパチスロはスマホから実機を遠隔操作する形で遊技するのですが、オートプレイ機能付きなのでスマホを見ているだけでOK。ほかの作業をしながらのながらプレイも可能です。

オンラインパチスロでのスマホプレイは画像のような画面で遊ぶことになります。実機そのままなのでワクワクしますね!
オンラインパチスロについては以下の記事で詳しく解説しています。
