ポーカー トーナメント戦略の基本と応用|序盤から終盤までの攻略法を解説

ポーカーをプレイしている人たち

ポーカーのトーナメントでは、一定の参加費を支払ってチップを獲得し、最後まで残った者が賞金を手に入れることができます。

しかし、トーナメントは単なる運任せのゲームではありません。様々な戦略やスキルが必要になります

この記事では、ポーカーのトーナメント戦略の基本と応用について、序盤から終盤までの攻略法をご紹介します。

ポーカー初心者から上級者まで、トーナメントで勝ち続けるためのヒントが気になる方はぜひ参考にしてください。

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目次

ポーカーのトーナメント戦略に必要なスキルと知識

ビッグブラインド

ポーカーにおけるトーナメント戦略の目的は、最終的に賞金を獲得すること。そのためには、トーナメントの進行に合わせて自分のチップを効率的に管理することが必要です。

以下では、効果的なチップ管理に求められる知識やスキルについて、簡単にご紹介します。

ポーカーのブラインドとは?

ポーカーはポットを奪い合うゲームです。よって、ゲームの最初で何らかの形で奪い合うべきポットを作る必要があります。

ブラインドベット(強制的に支払わなければならないベット)は、その最初のポットを作るための手段の1つです。最近では、数人(1人~3人程度)のプレイヤーがブラインドベットをするスタイルが主流です。

ポーカーのブラインドの目的

トーナメントは生き残ることで賞金を獲得できるゲームです。そのため、ブラインドが上がらない場合、勝負せずに生き残ることを重視するプレイヤーの出現が考えられます

これではゲームが進まなくなってしまうことから、ブラインドの上昇というルールを付け加えているのです。

ハンドレンジの計算

ハンドレンジとは、自分や相手がプレイする可能性のあるハンド(カードの組み合わせ)の範囲のこと

ポーカーでは、自分の手札の強さだけでなく、相手の手札の強さも推測する必要があります。そのためには、相手のハンドレンジを知ることが重要です。

ハンドレンジはプレイヤーのスタイルやポジションによって変わり、一般的には以下の2つの種類に分けられます。

  • タイトレンジ
  • ルースレンジ

タイトレンジ

自分の手札がかなり強いと判断できる場合にのみ勝負に参加するレンジです。タイトなレンジのプレイヤーは、勝率の高い手札を持っているときにのみベットやレイズを行い、それ以外の場合はフォールドします。

タイトなレンジでプレイすると、安定して勝利を積み重ねることができますが、相手に読まれやすくなるというデメリットもあります。

ルースレンジ

自分の手札がそこまで強くなくても勝負に参加するレンジです。ルースなレンジのプレイヤーは、勝率の低い手札でもベットやレイズを行い、相手を圧倒しようとします。

ルースなレンジでプレイすると、相手に読まれにくくなり、ブラフなどの心理戦を有利に進めることができますが、リスクも高くなるというデメリットもあります。

アウツとオッズの計算

アウツとオッズ計算ができるようになると、自分のハンドの期待値や、ベットの正当性を判断できます

  • アウツとは…自分のハンドを改善する可能性のあるカードの数のこと
  • オッズとは…自分のハンドが改善する確率や、自分がベットする際のリターンのこと

ポーカートーナメントに欠かせないM値の計算方法

自分のスタック(手持ちのチップ)の状況やプレイスタイルを判断する際、M値の計算が必要となります。

M値=スタック÷(SB+BB+アンティ×人数)
※SB(スモールブラインド)
※BB(ビッグブラインド)
※アンティ(強制的に支払う参加料)

M値は、スタックがブラインドおよびアンティに何ターン耐えられるかを示す指標です。

例題:スタック=80 SB=2 BB=4 アンティ=1、4人テーブルの場合のM値

80÷(4+2+4)=8

この8という数値は、仮にすべてのハンドをフォールドしたとしても8週できることを示しています。しかし、当然ながらプレイ途中にブラインドレベルが上がれば、8週以下になります。

では、具体的にM値を参考にどういったプレイができるのでしょうか。

M値=20以上

20以上のM値は、スタックが十分に深い状態を示しています。通常、40BB以上のスタックを持っていることを指します。少しチップを失っても、まだ余裕があると言える段階です。

この状態では、キャッシュゲームとの違いをあまり感じることなく、セオリーに基づいたプレイが可能です。

M値=10~20

スタックが相対的に少なくなり、プレッシャーを感じることが増えます。オールインまでの余裕が減少するため、低いスーテッドコネクターやローポケットなどの投機的なハンドをプレイするのが難しくなります

通常のタイトなプレイスタイルを維持する余裕がなくなり、積極的にポットを獲得するためにアクションを起こす必要があります

M値=6~10

低いポケットペアなどの一部のハンドは、プッシュオアフォールドの範囲に含まれ始めます。スタックが少ないため、フロップ以降で余裕をもってプレイすることが難しくなります

そのため、BBに対して無駄なコールを避け、リンプインなどの行動は慎重になるべきです。

M値=1~6

ほとんどのハンドは、プッシュオアフォールドでの参加が求められます。オールインで積極的にブラインドを奪い、ダブルアップを目指しましょう

M値=1以下

こうなってしまうと、もう手立てがありません。全てのハンドでオールインし、運に身をゆだねるしかありません。あなたのアクションに対して、多くのプレイヤーはコールするでしょう。

通常、M値が1以下になることは滅多にありません。この数値に達する前にオールインしてトーナメントから脱落してしまうか、ダブルアップに成功しているからです。

M値の計算を習得するにはポーカーのプレイ頻度を高めることが大切。しかし、なかなか時間が取れずポーカー店に足を運べないという方もいることでしょう。

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ポーカートーナメントの種類を把握しよう

カジノチップとトランプ

ポーカーのトーナメントには、様々な種類があります。その中でも、代表的なものを以下にご紹介します。

フリーズアウト(Freezeout)

最も一般的なポーカートーナメント。参加費を支払ってチップを獲得し、チップを失ったら脱落するというトーナメント形式です。参加費を支払うのは一度だけです。最後まで残った者が賞金を獲得します。

リバイ(Rebuy)

一定時間内に追加の参加費を支払ってチップを再購入できるポーカートーナメント。リバイの回数に制限の有無があるため必ず確認しましょう。

リバイの期間が終わった後は、フリーズアウトと同じになります。

リエントリー(Reentry)

リエントリーはリバイと似ていますが、以下の通りいくつかの点が異なります。

  • リバイ…リバイしても席は変わらない
  • リエントリー…前回とは異なるテーブルの新しい席に座る

シュートアウト(Shootout)

参加者を複数のテーブルに分け、各テーブルで勝ち残った者が次のラウンドに進むトーナメント形式

各ラウンドで同じようにテーブルに分けられ、最終的には1つのテーブルになります。最後まで残った者が賞金ゲットです。

バウンティ(Bounty)

参加者の一部または全員に、自分を倒した者に支払われる賞金(バウンティ)が設定されているトーナメント形式

バウンティは参加費の一部から捻出されており、獲得すればバウンティ分の賞金を確保できます。

サテライト(Satellite)

トーナメントの参加費が高額な場合に、安価な参加費で予選を行うトーナメント形式。予選で勝ち残った者は、本戦の参加権(チケット)を獲得します。本戦の参加権は、予選の参加費から出されます。

トーナメントの種類を把握したら、次は実践編に移ります。

まだ自分に合ったポーカーアプリが見つかっていないようでしたら、こちらの記事も参考にしてください。

ポーカーのトーナメント戦略:実践編

4枚のトランプ

トーナメントの始まりはチップが豊富だからといって、フロップを見るために低いペアや低いスーツコネクターなどのハンドで入るのは避けましょう。

「3枚目のカードでセットが揃うかもしれない…」「フラッシュが完成するかもしれない…」といった期待を持つのはNG。長い目で見るとマイナスになるプレイです。チップがたくさんあるからといって、ムダ遣いするとあっという間になくなってしまいます

トーナメントの序盤でハンドの選択を広げるのは正しいプレイではない

初心者の方は、フロップの後にそれほど強くないハンドでミスをすることがあります。相手よりも劣るハンドで勝負して、大量のチップを失うことも。

トーナメントの序盤では、本当に強いスターティングハンドでしかプレイしない方が良いでしょう。中低いペアでセットを狙ってコールし続けるのは危険度が高いからです。

  • トーナメントの序盤は特に精神を落ち着かせる
  • 相手にゲームをリードさせても構わない
  • 最強のハンドだけでプレイすることを心掛ける

「コールしていれば勝てた…」といった後悔も出てくるプレイスタイルですが、そのことよりも序盤でスタックをすべて失うリスクを回避する選択肢を選びましょう。

トーナメント後半の段階では、スタックが大きいほうが有利です。従って、トーナメントの序盤ではチップの浪費をしないことが重要なポイントとなります。

アンティが始まったら攻めの姿勢に

中盤以降にアンティが導入されるポーカートーナメントが一般的です。アンティとは、ゲームがスタートする前に全員がポットに入れる必要がある小さなベットのこと。アンティがあるゲームでは、ポットを取ることでより多くのチップを獲得できます

このアンティが始まったら、プリフロップで積極的にベットしてハンドレンジを広げていきましょう

トーナメントの初期段階では非常にタイトにプレイするのが正しい選択と言えますが、アンティが発生してブラインドが上がってきたらタイトにプレイするのは自殺行為です。

トーナメントの後半では、ルーズかつアグレッシブにプレイしないと、アンティとブラインドによってスタックがどんどん減っていってしまいます。

終盤戦ではより大胆に

トーナメントが終盤に差し掛かると、勝ち残ったプレイヤーは賞金を獲得するために戦略を変える必要があります。焦らず、1つでも順位を上げることを心掛けましょう。

終盤では、積極的なプレイが求められます。タイトなプレイから一転し、多くのカードでゲームに参加するルーススタイルが有効です。大胆なプレイで他のプレイヤーに緊張感を与え、自身の戦略を展開しましょう。

バブルではインマネを優先する

バブルとは、あと一人脱落すればインマネ(賞金獲得)が確定する状態のことを指します。
もしくは賞金を獲得できなかった人の中で最も順位が上の人のことです。

例えば10人が賞金を貰えるトーナメントであれば、11人が残っている状態をバブルと言います。
もしくは11位になった人のことをバブルボーイと呼んだりします。

バブル状態では誰もがインマネしたいという心理が働くため、リスクを避け勝負を仕掛ける回数が極端に減る傾向にあります。

もし自分のスタックが十分にあるのであれば、インマネが確定するまでいつも以上にタイトに打つのが良いでしょう。なにしろあと一人脱落すれば賞金が得られるのですから。

あなたが中級者以上であれば、インマネしたいという心理を突いてアグレッシブにプレイするのも手です。相手はインマネしたいが為にフォールドする可能性が高く、ブラインドとアンティを稼ぐチャンスでもあります。

ファイナルテーブルではオールインもあり

ファイナルテーブルはポーカートーナメントの決勝戦であり、優勝者を決める重要なステージです。

最終的には、ファイナルテーブルでの戦いが最後の2人になると、プリフロップでのオールインが勝負を決定づけることがあります。プレイヤーと観戦者双方にとって緊張感のある瞬間です。

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ポーカー トーナメント戦略のまとめ

この記事では、ポーカーのトーナメント戦略の基本と応用について、序盤から終盤までの攻略法をご紹介しました。

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